お引っ越しします
新しいHPができました。

 http://spica819.main.jp/konosaki

俳句ウェブマガジン「スピカ」内、「さはる」のページの中にあります。

ブログ「くらす」も、週に一度くらいのペースで更新できればと思っています。
あらためまして、どうぞよろしくお願いいたします。


引っ越しの最後兎を抱いて乗る    紗
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気がつけば秋
気がつけば、もう秋もさなか、鈴虫やこおろぎの声が3Dでせまってきます。
コメントくださったみなさんへのお返事遅れて失礼しました&いつもありがとうございます。

8月は、小諸→浜松→松山と、旅がちな生活。
そんな暮らしに必須アイテムだということで、モバイルパソコンを買いました。
家のデスクトップと同じ、VAIOです。
一年かけて、値段や仕様を検討し、吟味に吟味を重ねた結果、「春夏モデルでお安くなってますし、ピンク色はこの一台で終わりですよ」にやられました。いま、パソコンにつける名前を考えているところです。

運営している俳句ウェブマガジン・スピカも、なんとか軌道にのり、淡々と続いています。
そのスピカのページに、私のHPをつくってもらえることになりました。
以前、konosakiというHPを自分で運営していたのですが、それをアップしていたレンタルサーバーでスピカのサイトをはじめたため、スピカ以降、私自身のHPが無い状態になっていました。
(この5月に一度、ブログのアドレスが変わってしまったのはそのせいです)

新HPにはブログもあるため、更新を一元化させたいということもあり、このブログからそちらに引っ越しすることにしました。これまでの記事を移動させることはできないので、このブログも、そのまま残しておこうと思います。ただ、これからはなかなか手入れしに来られないと思いますので、コメント欄は、「なし」仕様に変更しようと思います(スパムコメントで荒らされるのもかなしいので・・・)このブログで、たくさんのかたにコメントいただき、元気をもらったり、勉強になったり、いいことづくめでした。本当に、ありがとうございました。

新HP・ブログができあがりましたら、こちらにドアを作りたいと思います。
これからも、どうぞ、よろしくお願いいたします。
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伊予柑クッキー
 


道後のおみやげやさん、歩音で買ってきた、伊予柑クッキー。



伊予柑の素材を余すことなく使っているらしい。
チョコの味と相まって、酸よりもやさしい甘さが際立つクッキー。
美味しかった。

ほかにも、特製のだし(たまごかけご飯にかけると絶品)や、
浅漬け用のお塩、葉わさびのしょうゆ漬けや黒め塩を使った飴など、
魅力的なおみやげがいっぱい(いっぺんに買えないので、
帰るたびにちょこちょこ買っては、試したり人にあげたりしている)。
ほとんど全ての商品が、愛媛県産にこだわって作られているのも、
おみやげとしては嬉しい。
ゆず茶もしょうが茶も、400円の小さめの瓶があって、
これも素材がすべて愛媛県産だという。
サイズ的に重たくないので、持ち運びやすいのが、なおいい。

************************

その、歩音で行われる「あるね句会」、
26日の夜19:00〜です。
古民家カフェで、美味しいお菓子と軽食をつまみながらの句会です。
ご興味のある方は、

089−993−8877

レグレットカフェまで。
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おこぜと鯛
 


スーパーで見つけた、おこぜ。
小さいながらも、立派におこぜ。

まさに「鯛は美のおこぜは醜の寒さかな」(鈴木真砂女)である。
おこぜを食べたかったが、家のグリルは調子が悪くて使えないので、
焼き物を断念、「美の」鯛を買って帰って、南予風の鯛飯
(鯛を薄造りにして、あつあつのごはんの上にのせ、薬味を載せて、
出汁とおしょうゆで溶いた生卵をかける、贅沢なたまごかけごはん)に。



華ちゃんが遊びにきてくれたのでした。
甲府のおみやげ、赤ワインを持ってきてくれたので、
それをいただきながら、6時間超、しゃべり続ける。

最後に、由季さん、れいなちゃん、外山くんが出るという
(しかもあまりさんがゲスト!)「俳句王国」を一緒に見て、
翌日、会社がサマータイムの華ちゃんは、おうちへ帰っていきました。
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男まえ
 

私が生まれる前から在る、家の近くの理容所。
つっこみたくなる名前である。

祖父は生前、ここに通っていたはずだ。
ときどき「男まえへ行てこーわい」と出かけていた気がする。
今も営業しているみたいだ。なんだか嬉しい。

昨今は「イケメン」という言葉が一般化し、
この夏も、「イケメンですね」「イケメンパラダイス」といった
イケメンに賭けたドラマが放映されているけれど、
そうなると俄然、「男前」という言葉が、
逆に新鮮に思えてくる。

言葉というのは、古びる一方ではなく、
案外、振り子のように、新旧を行き来するものなのかもしれない。
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女子の論語
 


実家の門の前にある、植田。
マンションが映りこんでいる。

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友人の亜子さんが、新刊を出された。


祐木亜子『女子の論語』(サンマーク出版)


中国の文学や文化にほれ込み、職を辞めて
単身、中国へ飛び込んだ経験をもつ亜子さん。
大学時代から学んできた中国に関する知識と、
現地での豊富な経験をいかして、
いまでは、中国にまつわる本を、何冊も書く作家さんだ。
とってもキュートな人。

新刊は、『女子の論語』。
これまでは、ビジネス本などで解釈されることが多かった
『論語』を、女性の視点で読んだら、
孔子の言葉はどのように解釈できるだろうか・・・
そんな面白いコンセプトの本だ。
論語と出会ってから15年、
アイディアが浮かんでから5年、
じっくりと時間をかけて作られた一冊である。
装丁も、赤に白抜きの文字で、とってもかわいい。

『論語』はそもそも、具体的な事象を述べるというより、
抽象的な人生論なので、ビジネスにも解釈できるし、
女子的視点でも解釈できる、ということらしい。
本には、一ページごとに、
論語の一節と、それを解釈した亜子さんの文章が
セットで書かれている。

どれも、示唆に富む、というとかたくてそぐわないな、
「ああ、分かるなあ」と思わずうなずきたくなる
至言なのだが、中でも私が気に入ったのは次の一節。


これを失わんことを患(うれ)うれば、至らざる所なし。(陽貨篇)

安定した職やあたたかい家庭・・・。
一度手に入れた幸せって、失うのが恐いもの。
でも、それらを失っても、自分の未来まで失われるわけじゃない。
おまけに、苦労して得たものも、
死ぬときには何ひとつ持っていけない。
だから、得たものを失うことばかり心配しないで、
今ある生活を「ありがとう」って気持ちで過ごそうよ。



まさに。まさに。
過去ではなく、皮算用の未来ではなく、今を大切にしよう。
そう思えます。
 
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日盛俳句祭
 

実家近くの歩道。
私が小学生のころにできた。
明るい色のレンガが敷き詰めてあって、
当時、田舎の景色がちょっとだけ洗練されたようで
とても嬉しかったのを覚えている。
その歩道も、今では、山の緑たちが浸食し始めている。
「兵どもが夢のあと」の気持ちがちょっと分かる。

**********************

7月末、29〜31日まで、
長野県は小諸市で「第三回 日盛俳句祭」というイベントが行われます。
以下、詳細。


■開催日 平成23年7月29日(金)30日(土)31日(日)の三日間

■会場  小諸市民会館一階(受付・俳句祭事務局)ほか

■日程(三日間共通の日程)
  
     受付 〜13:00(午前中は用意されたバス等で各自吟行) 
     句会 13:30〜15:30(五句出句・五句選)
     29日 記念講演会 有馬朗人 16:00〜18:00
     30日 シンポジウム「私にとって季語とは」16:00〜18:00
         司会者 高柳克弘
         パネリスト 筑紫盤井・片山由美子・今井聖・岸本尚毅

■参加費  一日券 前売り 2500円(当日3000円)
      二日券 前売り 5000円
      三日件 前売り 7500円

■問合せ先 小諸高浜虚子記念館内「第三回こもろ・日盛俳句祭実行委員会」
      0267−26−3010



詳細は「こもろ・日盛俳句祭」HPを


申し込み締め切りは、7月18日(月)と迫っていますが、
まだ席に余裕もあるようですので、
行ってみようかなと思われる方、
事務局へ問い合わせてみてください。

私も、スタッフ俳人という名前で、句会のお手伝いなどします。
それ以外は、る理ちゃんと一緒に、小諸を楽しむ予定。
去年も参加しましたが、夏の小諸は、
日差しが透けてうつくしく、空気もいい。
都心からも近いので、ちょっとした旅行感覚で参加できます。

行かれる方は、現地でお会いしましょう。
 

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あるね句会



12日は、あるね句会の、プレ句会の日でした。
親しい人たち向けに、まず、やってみよう、という試み。

階段を上がると、ポスターと、硝子にたっぷりと活けた紫陽花。



卓には一輪の桔梗が飾られ、簾越しに夕焼けが。
これだけでも、季語がたくさん、である。



階段を上がった左のスペースには、
「俳句スイーツ」の題字と、それぞれの俳句を書いてくださった
書家の白晃さんの作品が展示されている。
なつかしい豆電球ごしに、「叶」という字が書かれた額。
文字は記号で絵だってことを、たのしく思い出す。

 

句会のはじめには、俳句スイーツである葛饅頭とお茶が出て、
ひととおり選句が終わると、写真の軽食が。
冷ややっこ、手毬ずし、「道後椿倶楽部」の料理人、めぐみさんの
つけたぬか漬け、西京漬けやチョリソーのピンチョス、
しめのおそうめん。軽食とはいえ、手が込んでいて、これも嬉しい。



ワンドリンクの、スパークリングワインを飲みながら
(他にも、赤・白グラスワインやソフトドリンクも選べました)
互いの句について、時間のかぎり語り合う。


歩けば靴音立ち止まったら青葉風   紗希


お店の名前「歩音(あるね)」を詠みこみたくてつくった句。
ちょっとさわやかすぎるかな。
当日は、新調した浴衣を着てみました。
シンプルなデザインですが、あざみの柄が気に入って。
(写真は母が)



句会の行われたレグレットカフェを、
帰り道、振り返ると、あたたかい光で、
さっきまであそこにいたのかと思うと、
心のなかにもその灯がともるような心地がしたことでしたよ。




あるね句会のお知らせ

次回 7月26日(火) 19:00〜

お問い合わせはレグレットカフェまで
089−993−8877
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八日目の時間
 


道後で見かけた猫じゃらし。
透き通るようなみどりで、はっとしたのだけれど、
写真に撮ると、ちょっと暗い。
もっとカメラを上手に扱えるようにならなきゃあ。

***********************

高柳重信   ここに出席している人たちが、自分はどんな時間を生きようと思っているのか、それを聞いておきたいな。

阿部完市   その、どの時間というのは、たとえば朝、昼、夜の時間なのか、時、分、秒の時間なのか。

高柳重信   あんまり真正面から、卒業論文式に返事をしなくてもいいんだよ(笑)

折笠美秋   でしたらば、(笑)こういうとらえ方が出来ると思うんですよ。まあ、はじめに言葉ありき、で、天地創造をおっぱじめた神がいるわけですよね。月曜日に何をしました、火曜日に何をしました、そして日曜日、お休みになりました――。ですけれど、さて八日目に何をしましたか、ということですよね。その八日目の時間に生きるということが、僕はやっぱり詩だと思うんです。それで簡単に言えば、八日目には、神は絞首刑にされたと言ってもいいし、(笑)美女に寄ってたかられて感謝されたにしてもいいですけれども、その八日目についての思いに、僕は時間としては生きようともいます。そういう答えはどうですか。

(「俳句研究」俳句研究社・昭和44年3月号 座談会「俳句表現の可能性(その二)」)



阿部完市が、案外まじめなのも、
折笠美秋が、「おっぱじめた」なんて言葉を使うのも、
後の世から見れば、どれもたのしい。
八日目の時間に生きる。なんて素敵な言葉だろう。

この号は、渡辺白泉追悼号でもあり、
分かち書き表記の可能性についての特集も組まれている。
かつての総合誌の充実を思う。
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120周年
 
母校の小学校が、今年、120周年を迎えるそうだ。
その記念行事の一環で、卒業生として、子どもたちに俳句を教えてほしい、
という依頼を受けて、この日、900人の生徒たちと、俳句を作ってきた。

学校の誕生日のようなものだから、ということで、
学校生活のなかで「夏だなあ」と感じる瞬間を
いくつか書きだしてもらって、そこから、
これがいいと思うひとつを選んで、俳句にしてもらう。
学校への「挨拶句」だ。

プールで泳いでいるとき、息継ぎしたら友達の顔が見えたこと、
育てているヘチマにペットボトルで水をやること、
野球をしていたら遠くの車がゆらめいていたこと、
昼休みに鉄棒を触ったら熱くて手を離してしまったこと、
みんな、日々のひとこまを、よく覚えている。

わたしが小学校に通っていたころに、ちょうど、
学校が100周年を迎えた。
あれから20年経っていることになる。

今年、掘り起こされるタイムカプセルは、
在学中、100周年のときに埋めたものだ。
その中には、当時の子どもたちが将来の夢を書いた紙が
詰まっていて、わたしのものも入っているはず。

そのころ、将来の夢は「小説家」と書いた覚えがある。
本棚の前で、ねじりはちまきをして、夜に卓の灯をつけて、
汗をかきながら原稿用紙に向かっている、
そんなイラストも添えたと思う。

結局、小説のような長いものは書かなかったけれど、
ことばを書くということには、いまだに取りつかれている。
原稿用紙ではなく、パソコンに向かっているところが、
時代の変化だろうか。

大きくても、小さくても、夢を持つのは素晴らしいことだ。
明日が来るのが、楽しみだってことだからだ。
俳句もそう。毎日がおんなじ日のくりかえしに見えても、
帰り道に咲いていたむらさきの花がきれいだったり、
夕食で出たピーマンの肉詰めが美味しかったり、
世界は少しずつ、季節が移ろっている。
だから、ちょっと立ち止まってみると、
毎日が、かけがえのない一日いちにちになる。
そうするとやっぱり、明日が来るのが、また楽しみになる。
そんな風にして、毎日を楽しめるといい。

そんな話で締めくくった。




君たちに明日がある夏の空がある    紗
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きつねの望遠鏡

神野紗希のブログ。
俳句にまつわることを中心にした、
日常雑記です。


青嵐ピカソを見つけたのは誰   紗希

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