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俳句スイーツ始動

 

道後はレグレットカフェで、試作品のクリームソーダをいただきながら打ち合わせ。
議題は「俳句スイーツ」。



「俳句スイーツ」というのは、お菓子の中で、季語になっているものに
スポットをあてて、それに「俳句スイーツ」という名前をあてて、
カフェの甘味メニューとしておだししよう、という企画。
お菓子を通して、季節を味わって、
「美味しいね」っていうさりげないところから、
俳句も一緒に楽しんでもらえたらいいね、ということで始まった。

ここ数年、「松山観光×俳句」ということで、
いくつか、「一緒に企画を」と声をかけていただいて
楽しませていただいたのだけど、
そういう場合の俳句の使われ方が、もっぱら
「観光客のひとに俳句をつくってもらう」というものだったことから、
もっとさりげないかたちの「松山×俳句」があってもいいんじゃないかな、
と思ったのが、「俳句スイーツってどうだろう」と思ったきっかけ。



一句も作ったことがない人でも、
季節感を大切にする、季節をたのしむ、そういうことが、
もうすでに俳句を楽しむことだと思っているので、
そんなかんじで、「美味しそうなんで食べてみたら、
俳句に関係するものだった」とか、
「面白そうだと思ってやってみたら、俳句の季語の行事だった」とか、
そういう「俳句×松山」のありかたも、
またあっていいんじゃないかなと思っていた。
(もちろん、すでに、観光のかたに俳句を作っていただくという
観光プランが、じゅうぶん整備されていたからという背景はある)

そんな話をしたら、ちょうど新しくカフェを出すという、
道後椿倶楽部の美しすぎる店主・黒川さんが、
「やりましょう」といってくださり、あれよあれよという間に実現。

松山在住の書家、白晃さん(素敵なかた!)に句や文字を書いてもらい、
デザイナーの石川さん(デキるオンナ!)が、ポスターやメニューをかたちに。



このカフェを中心に、どんどん人が集まってきて、
出会いがあって、その熱気がつくった企画。
俳句の縁のことを「俳縁」というけれど、
これも「俳縁」だっていったら、我田引水過ぎるかな。


夏のメニューは、
「蜜豆」「葛饅頭」「水羊羹」「シャーベット」からひとつと、
コーヒーor紅茶のセット。

スイーツには、蜜豆なら蜜豆の、
葛饅頭なら葛饅頭の句と、その簡単な解説が記載された、
栞が添えられます。
その句を選ぶのと、解説を書かせてもらってます。
解説があると、句の意味を理解する
補助線になるのではと思って、
そのようになるように頑張って書きました。

「俳句スイーツ」というと、なんだろうってかんじですが、
要は、俳句の季語を楽しみましょう、という、
シンプルで伝統的なこと。
目の前のお菓子を通して、子規や虚子、
現代の俳人たちの句が、
読んだ人にすっと入っていってくれれば、
それも、俳句を読むのが好きな私としては、
とても最高なことです。




俳句スイーツのセットがメニューに加わるのは、
7月15日(金)〜。

道後 レグレットカフェ
| - | comments(12) | trackbacks(0)


COMMENT


okadaさま>今回、蜜豆がメニューにあるということで、高浜虚子の「蜜豆を食べるでもなくよく話す」という句も、俳句スイーツの句のラインナップにれました。まさに、おしゃべりに興じているさまです。

sweetな一句、というのも、またあるんですよね。俳句をしなかった昔は、俳句というのは山や寺を詠むものだと勝手に決めつけていましたが、実際に触れてみると、恋愛の句もたくさんあります。

松の花かくれて君とくらす夢  渡辺白泉

など、今思い出した句ですが、「松の花」の、花としての地味さが、ささやかな暮らしでいいという夢のありようを示しているようで、すてきな句です。
| saki | 2011/07/17 10:27 PM |
しのぶさま>「心待ちセット」!どこも、考えるものですね。
私も、今度スーパーにいったら、気にして見てみよう。

俳壇も見てくださったとのこと、嬉しいです。「木の実ほど」の句は、小学生のころ、担任の先生が、山の学校に赴任したときに猪をしとめるところに遭遇した話を思い出して作りました。石田先生(という男性の先生でした)に感謝です。

クリームソーダ、私も大好きです!味ももちろんですが、見た目がとにかくかわいい。緑と白のコントラストに、赤いさくらんぼがアクセントになっているのも、絶妙なバランスです。ああ、語りだしたら止まらなそうですので、このへんで。
| saki | 2011/07/17 10:22 PM |
忍さま>そうなんです。
「スイーツ男子」も反応してくれると、とても嬉しいですね。
今迄の俳句や俳人が培ってきた、作品や叡智の蓄積は、本当に面白いです。そうした、ずっしりしたものを、プロデュースの角度をちょっとだけ変えて、本来のあるべき形(やはり、歳時記のなかの珍しいものとしてではなく、生活の中の身近なものであってくれたほうが、それは素晴らしいはず)で、ひとびとに楽しんでもらえれば、それが一番嬉しいことです。
| saki | 2011/07/17 10:18 PM |
しゅうさま>「俳食弁当」、いいですね!
俳句王国を担当していたころ、お弁当に、いつも季節の食材が入っていました。お弁当を作ってくれていたお店が、「俳句」ということで、粋なはからいをしてくれ、その週の兼題にちなんだものをいれてくれていたのを、懐かしく思い出します。
| saki | 2011/07/17 10:15 PM |
三青さま>どの句も素敵な句ですね。
展宏さんのゼリーの句、私も大好きな句です。
氷水の句も、言われてみればそうですね(照)
お菓子の句が、どれも、どこかなつかしいかんじがするのは、幼いころの記憶がよみがえるからでしょうか。
| saki | 2011/07/17 10:13 PM |
俳句スイーツか いいなあ
sweet な一句 ってありそうな

僕も 道後のサテンで クリームソーダ
とケーキで 紗希ちゃんたちと そういう
おしゃべりに 興じてみたいな <笑>

あれっ いつのまにか 日が暮れてる
誰もいない いやだ お店 閉まってるわよ
---興じすぎです
| okada | 2011/07/16 9:17 PM |
「あるね句会」で俳句スイーツも出されたようですね(^_-)

セットメニューとなった俳句スイーツの評判などが,次回の「あるね句会」で話題になるかも知れませんね(^^)/
| 忍(SHINOBI) | 2011/07/16 11:30 AM |
「俳壇」8月号拝見しました。

「ラ」とはもう違う…どんどん進化してゆく背中が遠ざかる。

かろうじて「水よりも」「ゆるゆる」「木の実ほど」。

わたしも進まなくては。

| しのぶ | 2011/07/15 1:01 AM |
美味しそうなクリームソーダ♪
クリームソーダ大好き…うふふ

全く別件ですが。
先日、未知子先生が見せてくださったお盆のセット、「ようこそ」セットでしたっけ?
うちの近所のスーパーのは「心まち」セットでした!

もちろん買いませんでしたとも。
うち、浄土真宗だもの(-_-)

| しのぶ | 2011/07/13 1:25 AM |
先月の掲載から心待ちにしていた企画の全貌がついに明らかに!

「俳句スイーツ」

女性ならではの発想・企画ですね(^_-)

男性だけの企画会議では出てきそうに無い感じですが,最近の流行(?)の「スイーツ系男子」(このコトバがあるのか判りませんが)なら思いつくのかなぁ(^^;)

遊び心で,スイーツ名だけのメニューとスイーツ名を隠した俳句だけのメニューとをお客さんにお出しして,自分が想像したスイーツの句でオーダーし,合致すれば何かサービスを付けるって言うのはどうでしょうか(>_<)
| 忍(SHINOBI) | 2011/07/11 8:06 AM |
きょう、昼間に喫茶店で飲んだ「ブルーベリーヨーグルト」は、久しぶりに美味いと感じました。

体が欲していたのかもしれませんが、飲んで幸せを感じたのです。

明日から仕事。最近職場で配食弁当をつくってますが、旬の食べ物をいれること、冷凍食品を用いないこと、真心をこめること等、こだわってます。

俳食弁当を作ってみてもいいかな、と思います。四季を感じる弁当ですな。

| しゅう | 2011/07/10 9:50 PM |
白玉や愛す人にも嘘ついて  
             真砂女

ふるふるとゆれるゼリーに入れる匙
             展宏

みつ豆や仲がよすぎてする喧嘩
             きくの

わが矜持水羊羹の稜(かど)ほどの
             進


俳句スイーツは たくさんあります

俳句王国の大先生たちも・・・


杏先生の

くずきりのこのつめたさをこのまれし

有馬先生の

長崎の旧街道の葛饅頭

そして 紗希先生の

ここもまただれかの故郷氷水
| 中江三青 | 2011/07/10 7:41 PM |
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